250字で花言葉



人 を 喜 ば せ る (アケビカズラ)
丈&清音 2013/10/23


 市役所からCAGEへの道すがら、清音の様子がおかしいことには気づいていた。
「清音、なんでそんな不機嫌なんだ」
「別に何もありません」
 言葉とは裏腹に、清音はその険しい表情を改めようともしない。
「清音」
 催促するように名を呼べば、ややあって清音はおもしろくなさそうに「いつから」と口を開いた。
「いつから枇々木さんじゃなく名前で呼ばれるようになったんですか」
 つい数分前、「さよなら丈さん」と通りすがりの職員が声をかけてきたことを言いたいらしい。
「……」
 清音の胸に巣食ったものが嫉妬だと理解してしまえば、理由を答えるよりも自然と浮かんでくる笑みをこらえるだけで精いっぱいだった。


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   丈さんが「丈さん」って呼ばれるようになったのは市役所に来た清音くんが
   「じょうさん」って呼んでたのを聞いた人が真似したからですきっと。
   元を正せば自分のせいなのに嫉妬してしまう清音くんも可愛いですね…。

   どうしてもどうしても250字におさまりきらなかったので280字です。無念。



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