250字で花言葉
よ い 家 風 (紫蘇)
丈 2013/9/26
色鮮やかな塊が手際よくコーンに移され、全員の手に渡る。奮発したのと笑うO・Dの手土産だ。
「……31歳までに31種類を制覇する?」
「そうっす。いいことあるっすよー」
一緒に入っていたチラシを渡されたものの、よくわからない名前ばかりで挑戦する気も興味もない。
「さすがに無理だろお嬢ちゃん」
「甘いっすよー丈さん。ねー?」
「ん?」
「「どうぞ!」」
示し合わせたように5種類のアイスを目の前に差し出されてしまっては、とりあえず観念して口を開けるしかない。どれも甘くて冷たくて、確かにこれなら全種類あっという間だなと思った。
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全種類なら32種類ですけどね…。
みんなから愛されてる丈さんがいいなぁと思います。
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心 配 し な い で (アマランサス)
O・D 2013/9/28
かすれていく目に映ったのは、目に涙を溜めたうつつの姿。
(最期が泣き顔ってのはいただけないわよ)
もっと笑ってなさい。せめて伝えたいのに、もう言葉にはならなかった。
見送られるのは新鮮で不思議と嬉しくて、そんな気持ちのまま死ぬのも悪くないと思ったのに。
「あらやだ」
開いた目に、胸に置かれた薄緑色のNOTEと寄りかかって眠るうつつが飛び込んできた。ソファの周囲には、お菓子と大勢の笑い声が散らばっている。
「わたしってば生きてるじゃないの〜」
思わずそうつぶやくと、「おはよう」と「おかえりなさい」が口々に降ってきた。
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O・Dさんの怪我はうつつちゃんがしっかり治してくれたと信じています。
目が覚めるまで皆で待ってたんじゃないかな〜。
* * *
回 顧 (イヌサフラン)
O・D 2013/9/30
(写真なんてほとんど撮ってこなかったわね)
大切なものは心の中にひっそり忍ばせるだけでいいと、ずっとそう思ってきたけれど。
借りたハサミを握り、集めた写真を一枚一枚切り抜いていく。
「あらあ、いい出来じゃないの」
頭を悩ませながら仕上げたNOTEに手を重ねる。NOTEはガッチャマンの心そのもの。それならば、これで最期の瞬間まで共にいられるだろうか。
「やあねえ、なんだかおセンチな気分になっちゃった〜」
それでもNOTEから目を離せずにいると、アルタイルが足元で小さく鳴いた。そっと抱えあげて囁く。
「大丈夫よ、大丈夫。きっとね」
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うつつちゃんをはじめちゃんのところに行かせるだけじゃなく、
あの後にちゃんと“ハサミ”は借りたんじゃないかなと思います。
そのハサミで写真を切り取ってデコったのかな、んて考えてたらもう……。
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あ の 人 が 気 が か り (女郎花)
うつつ(&丈) 2013/10/25
雨が降った日の丈は体調が悪そうだ。どこにいても何をしていても怠そうにしている。本人は隠しているつもりなのかもしれないが、メンバーはなんとなくその理由を察していた。
(どうしよう)
手を出していいものか判断に迷い、CAGEの壁にもたれて眠る丈の前をうろうろと行ったり来たり。
「……」
それでもついに決意を固めて歩み寄り、起こさぬよう注意深く額に手をかざす。
自然治癒の邪魔をしてはいけないと言い含められていても、その不調が身に抱える炎に由来しているなら話は別だろう。見て見ぬ振りはしたくなかった。
(早く元気になって)
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寝ている丈さんに気付かれないように力を使ううつつちゃん。
自分の能力を肯定できるようになった、本編終了後のうつつちゃんなら
こういった情景が見られそうだなと思います。
あ、雨の日に体調が悪くなるというのは完全なこじつけです。
でも生身で炎を出せるようになった丈さんなら、
雨と相性悪くても不思議じゃない(と思いたい)。
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ひ そ か な 告 白 (枇杷)
うつつ(&O・D) 2013/12/1
「かなり傷んできたわねえ。そろそろ新しいのにしたら?」
高校入学の祝いにと、O・Dから贈られた大きなリボン。毎日こればかり好んでいるだけあって、確かに色はくすんで端から糸がほつれ始めている。
店先に並ぶカラフルな群れをそれとなく眺めてみても、心惹かれる色もないので手に取ることさえしなかった。
「今つけてるこの色がいいの」
「あら、そうなの?」
「うん」
――もう大人よ、素敵で大人なレディなのよ。
まだ少し遠くても、胸を張ってそう伝えられる日はきっと来るから。それまでの間、この身にまとうならあなたの色がいいの。
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デザインワークスの、リボンを結んでもらううつつちゃんが可愛くて!