250字で花言葉



ご ま か し (鬼灯)
丈&清音 2015/7/9


 丈に禁煙を勧めたのは他でもない清音だ。それがまさか、ほんの数日で自分がこれほどの苦境に陥ることになろうとは露ほども思っていなかった。
 このままでは身がもたないとわかっているのに、これが惚れた弱みなのだろう。満足げに笑う丈を怒れない。


「すーがーねー」
 丈は帰宅してすぐに清音を呼ぶ。その腕の中にすっぽりおさまってみれば、今日も煙草の気配は欠片もない。あごに添えられた手。触れるまなざし。そして――清音は丈の口に一本の飴をねじこんだ。
 ぱちりと目をしばたかせた丈に清音は詫びる。
「今夜はこれで勘弁してください」


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   チュッパチャップスが本当にいろいろと考えられすぎるので、
   思わず二年前の「いつも機嫌がいい」から続きました。



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