250字で花言葉
夢 見 心 地 (かすみ草)
うつつ 2015/6/3
それはあまりにさりげなくて、衝撃はじわじわ熱になって伝わった。
「手……」
「どーかしたっすか?」
「……なんでもない」
はじめの左手とうつつの右手。はぐれないようにと固く二人をつなぐ。
この右手に宿る力の存在を、まさか知らないはずはないだろう。それでもこの手を握ってくれるのだと、すぐには信じられなかった。
そんな人はこの世にたった一人いればいい。たった一人いるだけでもう充分だと思っていたのに。
追っ手から逃れようと走ったせいか、これから先を見据えての興奮か。高まる鼓動と体温が心地よくて、ふと泣きたくなった。
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たった一人=O・Dさんです。
ずっとはじめちゃん右手&うつつちゃん左手だったけど、グランドホテルの前で逆になってたので。