250字で花言葉
平 穏 無 事 (ミセバヤ)
清音 2013/10/14
深夜から明け方に切り替わる隙間が危険なのだと聞いたのは、もう何年前だろう。教えてくれた丈自身が、かつて人知れず暗がりに目を配っていたことを清音は知っていた。
その行動を勝手に引き継ぐことで、遠ざかる背中を必死に追っている。
「異常なし、と」
全身に黒色をまとい、異変がないかを探る。太陽が昇るのを見届けてマンションへ戻るのが習慣のようになっていた。
「おはようございます。……丈さん」
明るさを取り戻していく街のどこかで、もしかしたら目覚めて同じように朝日を眺めているかもしれない。そうあってくれたらと願った。
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(昔の)丈さんの背中を追いかけつつ、自分が前に向かえば向かうほど
(今の)丈さんとの距離があいていくこともわかっていて、それでも丈さんが
いつか情熱を取り戻してれると信じて待っている清音くん……。