250字で花言葉



楽 し い 思 い 出 (藪山査子)
清音 2014/12/12


 清音と丈の前にはうず高く積まれた段ボール箱と、丈の背すら越す大きなモミの木。箱の中身はすべてクリスマス用のオーナメントらしい。
 料理だケーキだと盛り上がる女性陣から飾り付けを仰せつかったのが、キッチンから追い出された男二人というわけだ。やれやれと肩をすくめ、箱に手をかける。


「うつつ、ちょっと」
「……なに」
 あらかた出来上がったツリーには、完成までにひとつ足りないものがある。清音はツリーのてっぺんを指差した。
 星の飾りを受け取ったうつつの髪が、本人の気持ちを現すようにぴょこりと揺れる。
「……ありがとう」


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   一年越しのクリスマスネタです。



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