250字で花言葉
愛 ら し さ (ホタルブクロ)
真田主従:戦国 2012/6/5
「お帰り佐助」
満面の笑みで「飲め」と差し出されたのは、あたたかな湯気の立つ湯のみ。
鼻先から伝わる強烈な臭いに、思わず顔を背けた。
「お前のために調合したのだ。疲れがとれる」
「何を入れたの?」
弁丸の口からは蓬やオオバコ等、任務前に効能を教えた名がずらりと出てくる。
「弁丸様、あの、これはちょっと…」
飲めば倒れるかもしれないと思った。
しかし目の前では弁丸が今か今かと待っている。まさか佐助が飲まないとは考えていないようだ。
屁とも臭いを感じていない弁丸の嗅覚に感心しながら、恐る恐る伸ばした指先は震えていた。
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体にいいどころじゃなく激マズな弁丸の薬湯。
入れたかった台詞は佐助の「それ、前に椿が枯れたんだぞ!」です。
弁丸が佐助に薬湯を煎じるのはこれが二度目で、一度目は上手く理由をつけて
こっそり隠れて庭の椿にかけたんだけど、そしたら木ごと枯れてしまったと。
でも250字では文字が足りず、一番書きたかった台詞はお蔵入りです。