250字で花言葉



心 を 開 く(鳳仙花)
幸村:戦国 2011/9/8


 その忍が真田隊に配属されて数日もたたないうちに、命を狙われた。
 夜と朝とが混ざる頃。たまたま不寝番を務めていたその忍が蒲団の上から覆いかぶさり、事なきを得た。
 己の命を贖った対価がその忍の背についた傷と毒による苦しみだということが幼心にもよく理解できたので、その忍を側仕えにすると決めた。
「命を賭して信を得ようとする間者もおります」
 新参者を簡単に登用すべきではないと、当の本人に諌められた。
「お主を信じておる」
 似たような問答を幾度も繰返し、その忍が笑顔を見せるようになるには、およそ一年の時を必要とした。

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   佐助の心を開く幸村。
   最初は「佐助になかなか心を開かない幸村が、命がけで助けられて心を開く」
   という風に書くつもりが、気づいたら幸村の心は最初から開かれていました。
   佐助の方が頑なだったよ!一年もかかるって!



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