250字で花言葉



け な げ な 姿 (寒菊)
ユキ 2012/12/23


 ユキはずっと自分の赤い髪が嫌いだった。
 けれどユキの努力を笑うかのように、ユキの髪はいつも一晩で赤に戻ってしまう。
「俺は皆と一緒にはなれないの?」
 今にして思えば、ユキが祖母の前で涙を流したのはこのときが最後だった。ケイトはユキの髪に触れ、そっと櫛を通す。
「ねえユキ、赤い色にはちゃんと意味があるのよ」
「意味?」
「そう。いつかきっと、きっとわかるわ」
 彼女の言葉を心から信じたわけではない。それでもユキは髪を染めるのをやめた。


 それから数年後、ユキの赤い髪をハルが見つけた。
「ねえユキ、僕と友達になろうよ!」


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   染めても染めても染まらない(かもしれない)ユキの髪を考えてました。
   フランスというルーツ以外に意味があるとしたらどんな意味だろうと思いまして。



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