400字で花言葉
陶 酔 (金木犀)
四季 2012/10/1
教室の片隅から漂う不穏な空気に、すでにクラスの数人が気づいていた。
「手伝っただけなのに…ユキが怒った!」
「夏樹はどう思う?俺はハルが悪いと思う!」
「僕は悪くない!」
「うーん、俺もハルが悪いと思う、かな」
「ほーらみろハル」
必死の訴えを余所に夏樹はユキの肩を持ち、ハルはますますむくれた。
「なんで夏樹までそんなこと言う?僕、絶対に悪くない!」
我慢できずに声を荒げたハルがクラス中の視線を集めたそのとき、アキラが席を立った。
「お前達、ハルを責めるのは筋違いだ」
「アキラ…」
「カレー鍋を洗えばスポンジが黄色くなるのは当然だ。そのスポンジが卸したてだからといってなんだ。むしろスポンジこそ、最初に洗えたのがカレー鍋でさぞ幸せなことだろう」
アキラがもっともらしく講釈を垂れたその瞬間、クラスは4人への興味を失った。
その後4人は夏樹ユキ組vsハルアキラ組に分かれて低レベルな戦いを始めたが、注目する者はもう誰もいなかった。
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花言葉はこじつけのようになってしまったけど、
アキラのカレーに対する盲目的な愛だとでもお考えください。
それにしても、降ろしたばっかりのスポンジでカレー鍋洗ってしまって
「あああああ…」ってなるの私だけでしょうかね。
夏樹とユキは「あああああ…」ってなる派ですよきっと。