250字で花言葉



幸 せ な 人 (秋の麒麟草)
夏樹 2012/10/19


 喉の渇きを覚えて夏樹が目を覚ますと、くっつけた隣の布団でユキが安らかな寝息をたてていた。
 眠るときにつないでいたはずの手は、どちらかが寝返りをうったときに離れてしまったのだろう。もう一度ユキの手を取ろうとし―――夏樹の手が誤ってユキの脇腹に入った。
「ふがっ!?」
「・・・!?」
 声はあげたもののユキの目が覚める気配はなく、安堵した夏樹を今度はおかしさが襲う。
(なんだよ、ふがって・・・!)
 完全に吹き飛んでしまった眠気が再び救いの手を伸ばしてくれるまで、夏樹は声が外に漏れないよう布団に包まって笑い続けた。


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   とあるお泊りの夜、とある出来事。



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