250字で花言葉



大 切 な 思 い 出(モミジ)
幸村:現代 2011/10/31


 病にかかり怪我をしても、それを見せてはいけない。
 動揺を招き、付け入られる隙となってしまうから。

 三つ子の魂百までとはよく言ったもので、身に馴染んだ習いは今の幸村にも当然のようについてきた。
「熱があるなら休みなさい」
 担任に見抜かれ、早退させられたのは中学生の頃だった。
 諭されたことよりも、隠し通せなかったことに大きなショックを受けた。
「まだまだだな」
 辛いならば休むのが普通なのだと知らないのではない。
 休むことを甘えだと捉えているのでもない。

 単純に、ただ忘れたくなかった。
 それが欠片でも、覚えていたかった。

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   ちょっと女々しい幸村。
   小さい頃はね、思い出していません。何も。
   でも覚えていないなりに「弱いところを見せてはいかん!」と頑なに育ちました。
   その後少しずつ記憶を取り戻し、どうしてそう頑なだったのか納得しました。



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