400字で花言葉



幸 福 感 (オブコニカ)
四季 2012/11/3


「その制服は夏樹の仲間か!この柿泥棒!」
「・・・は?」
 通りがかったアキラを怒り声で呼び止めたのは、庭に大きな柿の木を持つ家の主だった。
 いわれのない疑いにアキラは驚いた。しかし夏樹という名も知らない名ではない。訂正するのも面倒で、アキラは黙って家主の怒りを受け止めた。


 神妙な顔つきの3人は角を曲がった先で待っていた。
「ごめんアキラ」
「悪かったな」
「ごめんごめーん?」
 三者三様の謝りと共に、柿の実が差し出された。
 濡れ衣を着せられた上、代わりに謝ってきたのだ。少々の嫌味くらい許されるだろうか。
「お前らな・・・」
「小言は後で聞くから、とりあえず食ってみろよ」
「一番おいしそうなの残しといたんだから」
 やれやれと、アキラは柿を口元へ運んだ。思うことは色々とあったけれど、初めて食べる赤い実は想像していたよりずっと甘かった。
 このよく熟れた柿に免じて帳消しにしてやろう。アキラは自分にしては珍しく、甘いことを考えた。


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   アキラ誕生日オメデトウ!
   あんまり祝ってる感じはしませんが(笑)
   夏樹おススメの柿の木で家主に無断で柿狩りをしていたら、通りがかった
   タピオカにハルが驚いて、家のおじさんに見つかっちゃった!というお話です。



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