250字で花言葉
勝 利 (パキラ)
ユキと夏樹 2012/10/28
「誰かさんのせいで寒いなー」
ユキは丸裸な自分の左手に息を吹きかけた。冗談めかした言葉は寒さを紛らわせようとしただけで、特に深い意味はない。
「霜焼けできたら嫌だなー」
「あーもう」
夏樹は気まずそうに頬をかき、同じく丸裸の右手で乱暴にユキの左手を掴んだ。
「これでいいだろ!」
「夏樹、ここ外!」
ユキは慌てた。今は二人きりの弁天橋も、いつ人が通るかわからない。
けれどつないだ手が離れることはなく、ユキは赤く染まった顔を見られないよう下を向いた。そっとうかがった夏樹の顔も赤い。
「寒いっつったのはユキだからな!」
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手袋を忘れてしまった夏樹に、ユキが片方貸してあげました。
こうなるといいな、と密かに期待していたことが現実になって、
あわあわするユキもかわいいな〜と思います。