1000字で花言葉
あ き ら め(スゲ)
佐助:現代転生 2011/9/19
行きたいのと行きたくないのと、狭間で体と気持ちが揺れている。
置いていかないで。連れて行って。一人で行ってしまわないで。
生きたいのと生きたくないのと、どちらが本音なのかわからない。
あなたが居ない世界で生きて、果たしてどんな意味があるのだろう。
* * * * *
「佐助、お前も来るだろ?」
「あ、今日はウチ帰るわ。また誘ってよ」
「なんだよ、お前別れたんだろ?付きあえよ遊ぼうぜ」
「またな」
なおも呼ばう友人には手を振り、鞄を手にした。
毎日をおちゃらけて過ごしても、おもしろくない。部活に精を出してみても得られる高揚感は一時的で、あっけなく過ぎ去ってしまう。
「全部気のせいならそれで良かったんだけど」
秋が近づいて肌寒さを感じるようになってきたからか、道行く人々の密着率も自然と上がっていく。
そんな様子に自然とため息が出る。
常に人と一緒にいれば、余計なことに気を取られる時間は減った。が、実のところ彼女ができても長くは続いた試しがない。
「佐助くんはさ、誰が欲しいの」
先週別れた彼女にそう聞かれた。
「別に、誰と聞かれても……」
「誰でもってワケじゃないんでしょ?そこで私って言ってくれたらすっごい嬉しかったんだけどさー」
告白してくるのは相手なのに、終わりを宣告してくるのもだいたい相手だった。そして後を追うこともしない。
「じゃね、バイバーイ」
その問答で何を納得したのか、彼女はあっさりと去っていった。そして逆に、俺は何とも表現しがたい気持ちを抱えていた。
『誰が欲しいの』
この彼女はなかなか鋭い感覚を持った子だったと思う。俺が欲しいのが“何か”ではなく“誰か”だというのを当ててしまったのだから。
「そうだよ、誰かってのは、多分間違いない、はず」
ギリシャ神話によると、この世には自分と対になる半身が必ずいるそうだ。その半身を焦がれ求めて、人は誰かに恋をするらしい。
俺に足りない者。足りない人。
パズルのピースのような。
凸と凹のような。
割れ鍋に合う綴じ蓋のような。
誰よりも近く側にいるはずの誰かのことを考え始めると、ここ数日で俺を襲う焦燥感は半端なかった。
よくある青春映画のように走り出したい。そして大声で叫びたい。
でもその衝動は決して明るいものではなく、そもそも誰に呼びかけていいかさえわからないのだ。
その事実は俺をひどく打ちのめした。
* * * * *
探しに来て。一緒に行こうよ。迎えに行くから。
どこかにいるんでしょ。きっと側にいるよ。
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こんな感じのばっかり書いてる気がします。
きっと好きなんだろうな、とは自分でも思います。
転生するときには、きっと別れ別れになりますよね。
佐助は幸村がいない世界には行きたくないし、生きたくない。
でも結局は転生しちゃって、佐助は記憶がありません。
佐助は「誰より大切な誰かがいる」ということだけを強く意識しています。
「行きたい」と「生きたい」を上手く使いたかったけど、撃沈したみたいです(笑)
ここで説明しなきゃ、多分わからないっていう……。