250字で花言葉



気 品 (バイカウツギ)
えり香 2015/5/18


「こうやってみて」
 頭をかかえていた彼に、一度だけ手を差し伸べたことがある。それは江の島がまだ夏を迎える前のこと。


「あのときはありがとう」
 そう彼から声をかけられたのは、もう長袖をまとうようになった頃。
 夏樹を通じての関わりしかなかったものだから、それが何についての「ありがとう」なのかはすぐに思い出せた。
「ユニノット、できるんだね」
 きっとすごいと誉めてくれているのだろう。なんとなくそんな雰囲気を感じ取った。けれどそれくらいは当然のことなのだとえり香は少しだけ胸を張る。
「だってあたし、江の島の女だから」


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   夏樹の手元を一生懸命思い出そうとしていたユキくんに、
   たまたま通りがかったえり香ちゃんがユニノット見せてあげてたかもしれないなと。
   夏樹とユキとハルの「あ〜ユニノット〜」をえり香ちゃんは嬉しそうに見ていたし。
   
   でも本音はえり香ちゃんに「あたし、江の島の女だから」って言って欲しかっただけ。
   夏樹ほどじゃないにしても、釣りのできるえり香ちゃんは素敵だと思います。



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