250字で花言葉
童 心 (デイゴ)
夏樹 2015/6/3
ゆらゆらとおぼろげな視界の片隅で、ユキの口が「がんばれ」と動いたのだけがやけに鮮明に見えた。
そんなユキに、夏樹はごめんなと思う。本やネットで例をあさり、何度も練習につきあってもらって二人で仕上げた渾身のスピーチは、どうやら最後まで読めそうにない。
手の中でひしゃげた紙っきれ。言葉を途切れさせた夏樹を会場全体がしんと見つめている。
口を開けばきっともう嗚咽しか出てこない。それでもこれだけはと夏樹はマイクを握りしめる。心からの祝福を大切なあの二人に。
「あ、歩兄、海咲姉、ほ、本当におめでとうございま……」
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SFのパラレルストーリーじゃないけど、二次会とかでスピーチする夏樹。
昔はあゆみにい&みさきねえ呼びだったけど、
バイトするようになって船長&海咲さんに変えたんだったらなーと思います。