250字で花言葉



気 が き く (ヒメツルソバ)
えり香 2013/10/6


 夏樹のいない間、たまにユキくんと二人で飲むこともあった。ただユキくんは自分との仲を噂されることを申し訳ないと思っているようで、なるべく「そこで会ったので」と取り繕える距離でいたいらしかった。
 人の目に触れるところに年頃の男女がいればそこがバーだろうが露店のベンチだろうが関係なく話題になるものなのに、見当違いのところに遠慮してそれで気を遣えたと思っている。
「ユキくんは優しいね」
「……そうかな、そうだといいけど」
 嫌味でなく本心から告げると、彼はジョッキを手にしたまま日に焼けた顔で笑う。嬉しそうだった。


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   夏樹とえり香ちゃんのお話(夏ユキ前提)から、削った一部分をサルベージ。
   このシーンを書きたくて書き始めたはずなのに、ままならないものです。



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