250字で花言葉
出 会 い の 喜 び (ライラック)
ユキ 2014/5/29
駆け出したハルの足音を見送って、ユキは仕方なく一人でいつもの釣り場を目指す。静かだった。深い霧が音をすべて吸収してしまったように静かだった。
こんな江の島は初めてだ。誰の姿もない不安に足がすくむ。
そこへ足音と共に近づいてきた影が一つ。
息を切らせた夏樹がロッドを抱えたユキに「釣りすんなら霧に気をつけろよ」とだけ言って足早に去っていく。急ぐのは朝食の支度があるからだろう。
声を聞いたからか、顔を見たからか。
ユキはほっと息を吐く。夏樹がいるここはいつもの江の島だ。
そしてロッドを握りしめ、一歩を踏み出した。
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霧深い江の島の写真を見て、こんな恋の始まりがあってもいいんじゃないの!と思いました。
知らない場所にいるようで不安だったところに現れた王子様みたいな。
ハルは霧にテンションを上げて駆け出しました。
誰の姿もないのは、霧の日の釣りが危ないからです多分。
(そういうの、付け加えなくてもわかるように書けたらいいです)