250字で花言葉
も う 大 丈 夫 (仙人草)
夏樹 2014/9/12
そんなことが言いたかったわけじゃないのにと、散々な気分で夏樹は定休日のしらす亭を後にした。真理子と出かけるのを楽しみにしていたさくらの様子がここ数日、余計に夏樹を鬱々とさせていた。
「雨なんだから仕方ないだろ」
追い打ちをかけられて曇った妹の顔をしばらく忘れられそうにない。
釣りができないのも妹に子供じみた八つ当たりをしてしまったのも、すべてこの雨のせい。
逃げ出すようにやってきたヘミングウェイでは、釣具屋には似つかわしくない工作大会が催されていた。ハルの楽しげな声が響く。
「あ〜した晴れますよ〜うに!」
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八つ当たりしちゃって自己嫌悪とか、この時点ではまだ受け入れられない家族の形とか、
いろいろでぐちゃぐちゃになりそうになっても、こうしててるてる坊主を作ればいいと思います。
何気ないやさしさ(ハル自身はそれが誰かを救うとは気づいてない)にほっとすることもあったはず。