250字で花言葉



打 ち 明 け ら れ な い 恋 (月見草)
ユキ 2013/6/21


 夜は孤独だ。ひどく孤独だ。誰もが夢の国の住人になってしまって、この世には自分しかいない気さえしてくる。
 そんな夜が寂しいからと言って寝付いた祖母を起こすわけにはいかない。朝が早い夏樹に電話することもできない。
 ふとした瞬間に目が覚めて、そのまま眠れなくなってしまうことはたまにある。そんな夜、ユキはベランダで朝日が昇るのを待つ。
「早く……」
 夜が終わればまた夏樹に会える。一緒に釣りができる。

 きっと夏樹なら笑って、「遠慮せずに電話しろ」とユキの頭を小突くだろう。
 だからユキは、朝が来るのをじっと待っている。


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   ウララを釣り上げて夏樹が渡米するまでの間くらいのつもりです。
   午前3時が一番孤独を感じる時間…、というのは以前にも書きましたが。
   家に誰もいなくて夜が不安で、でも朝になれば一人じゃないことを確認できる。
   そんな喜びを、ユキくんは誰よりも大切に温めているんじゃないかなと思います。



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