250字で花言葉
独 立 (梅)
ユキとアキラ 2012/10/24
「アキラ、ひとついい?」
煙をくゆらせたアキラが、ユキの目にはいつになく大人として映った。だから聞いてみたくなったのかもしれない。
「なんだ?」
「どこへ行くのも自由なのって、どんな気分か知ってる?」
「そうだな、それはとても自由な気分だろうよ」
はぐらかすようなアキラに、ユキは「それじゃわからない」と言いかけて口をつぐんだ。それがアキラなりの答えなのだろう。
いずれはユキも、全てから解き放たれて自由になる。
そして自由と引き換えに、帰る場所もない。
「自由か・・・」
ぽつりとこぼれた言葉は、白い煙と共に消えた。
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どこへ行くのも自由ということは、素敵なようでそうでもないと思います。