250字で花言葉



や わ ら か な 気 配 り (夢百合草)
ユキ&夏樹 2013/3/13


「そろそろ見頃だよ」
「行ってごらん」
 すれ違う島民に声をかけられながら、ユキはスマホから届く夏樹の指示に従って進む。その行く先について夏樹は何も言わない。
 やがて大きな角を曲がった先で、満開の山桜がユキを出迎えた。
「うわすごい」
『そこ、観光客には内緒な』
「なんで?」
『島民の秘密スポットだから』
「そうなんだ」
 人々が教えてくれていたのはこのことかと、桜を見上げてユキは知る。もしかしなくても、受け入れられていると素直に思った。
「夏樹」
『ん?』
 ユキはその喜びを電波に乗せる。
「ありがとう」
『どういたしまして』


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   島民だけで大事に守ってきたものを教えてもらえるのって、
   一員だよって言ってもらえたのと同じことかなと思いました。



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